福岡一家4人殺人事件の真相と現在|凶行の動機と死刑執行までの全記録

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事件直後、首謀格の楊寧と王豊駿の2名はすぐさま福岡空港から上海へと空路逃亡しました。一方、日本国内に潜伏していた魏巍は警察の懸命な捜査網により、事件発生から約2か月後の2003年8月に身柄を拘束され、強盗殺人や死体遺棄などの罪で起訴されました。

日本と中国の間には犯罪人引渡し条約が締結されていないため、中国へ逃走した2人の処遇が大きな焦点となりましたが、日中両国の治安当局による異例の「司法共助」が発動。日本の警察庁から提供された指紋データやDNA型、現場検証調書などの証拠に基づき、中国の公安当局が逃亡先を特定しました。王豊駿は自首し、楊寧は潜伏先で拘束された後、中国の裁判所で裁かれることになりました。

犯人名(犯行時年齢)裁判地・適用法確定判決現在の執行状況・処遇魏巍(23歳)日本(福岡地裁・高裁・最高裁)死刑(2011年確定)2019年12月26日 福岡拘置所にて死刑執行楊寧(23歳)中国(遼寧省遼陽市中級人民法院)死刑(2005年確定)2005年7月12日 中国国内にて銃殺刑執行王豊駿(21歳)中国(遼寧省遼陽市中級人民法院)無期徒刑(無期懲役)中国国内の刑務所に収監・服役中

日本国内で裁判を受けた魏巍は、「主犯の楊寧に脅迫され、従属的な立場で従ったに過ぎない」と主張し情状酌量を求めました。しかし、裁判所は「実行行為において不可欠かつ極めて残虐な役割を果たしており、4人の尊い人命を奪った結果は誠に重大である」として一審・二審ともに死刑を言い渡しました。2011年10月、最高裁判所が上告を棄却したことで死刑が確定。そして2019年12月26日、森雅子法務大臣(当時)の命令により、福岡拘置所で魏巍の死刑が執行されました。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。