商社・リクルートの第一線から電気工事の現場へ——野村周作が貫く「人財育成」と経営改革の真実
野村周作氏のキャリアにおいて大きな転機となったのが、兵庫県宝塚市に本社を置く電気工事会社「株式会社ノムラ電気」の代表取締役就任である。スーツを着てオフィスビルを走り回っていた男が、作業着を着てヘルメットをかぶる現場の世界へと足を踏み入れた。
ノムラ電気が手がけるのは、地元企業や公共機関、重要施設への電力ケーブル引込工事などの基幹インフラ事業だ。ミスが許されない厳しい技術の世界。新参の経営者に対する周囲の視線は決して生易しいものではなかった。しかし、野村氏は現場に直接足を運び、職人たちの声に耳を傾けることで信頼を積み上げていった。
インフラ工事は社会の命脈だ。明かりが灯り、工場が動き、街が機能する。その当たり前を支える泥臭い努力を間近で見つめ直したことで、ノムラ電気の経営改革は一気に加速する。