没後5年、瀬戸内寂聴の言葉がなぜいまSnsでバズるのか?「寂庵」に集まる若者たちと令和の救済論
没後5年を機に公開された未公開の執筆ノートや日記からは、晩年まで衰えることのなかった創作意欲と、同時に抱えていた深い孤独が浮かび上がる。病床にあってもペンを握り続け、死の直前まで「もっと書きたい」「人間を描き切りたい」と渇望していた姿がリアルに記録されていた。
そこには、大衆に愛された「笑顔の寂聴さん」とは異なる、一人の孤独な表現者としての苦悩が刻まれている。自己の弱さと対峙し続けた記録は、単なる名物僧侶という枠組みを超え、稀代の文学者としての功績を改めて世に知らしめることとなった。