萬屋錦之介の家系図解剖!中村獅童らへ受け継がれる名門の真実
映画界の斜陽とともに東映を離れた錦之介は、1970年代に入るとテレビ時代劇のフィールドで前人未到の境地を切り拓く。その代表格が、小池一夫・小島剛夕の劇画を実写化したテレビシリーズ『子連れ狼』だ。拝一刀役で見せた研ぎ澄まされた眼光と胴太貫の太刀筋は、国内のみならず海外のクリエイターたちにも決定的な衝撃を与えた。
さらに1978年の映画『柳生一族の陰謀』で見せた柳生但馬守宗矩役は、日本映画史に刻まれる怪演として名高い。深作欣二監督のダイナミックな演出のなかで、喉を鳴らし、全身を震わせながら放った「夢でござる」の台詞回しは、萬屋錦之介という俳優が到達した狂気の美学そのものだった。