『鬼滅の刃』さねぎゆの絆を解剖!無限城編へ繋がる隠された伏線
言葉足らずで周囲から孤立しがちな冨岡義勇と、気性が荒く威圧的な言動の裏に深い情を隠す不死川実弥。柱合会議での出会いから互いに不快感を隠さなかった二人は、なぜこれほどまでに読者の心を掴んで離さないのか。その理由は、二人が辿ってきた壮絶な過去と、柱としての「自己犠牲」の美学にある。
肉親を鬼に奪われ、生き残ったことへの苛立ちと罪悪感を抱えて戦い続ける実弥にとって、自らを卑下し「自分は柱にふさわしくない」と心を閉ざす義勇の態度は、最も受け入れがたいものだった。互いに相容れない正義とトラウマが衝突する様は、単なる対立を超えた人間ドラマの真髄を物語っている。