バースの背番号「44」が阪神の永久欠番にならない真相と歴代後継者
昭和から令和へと時代が移り変わっても、プロ野球ファンの間で「最強の助っ人外国人」として真っ先に名が挙がるのがランディ・バースです。1983年に阪神タイガースへ入団した際、彼に与えられたのが背番号「44」でした。
バースの名を球史に刻み込んだ最大のハイライトといえば、球団初の日本一を達成した1985年4月17日の巨人戦(甲子園球場)で見せた「バックスクリーン3連発」です。3番・掛布雅之(背番号31)、4番・岡田彰布(背番号16)とともに巨人のエース・槙原寛己から放った7回裏の3連続本塁打は、今なお語り継がれるプロ野球史最高の伝説的シーンとなっています。
バースが日本球界で残した通算打撃成績は、まさに異次元の領域に達していました。
- 通算打率:.337(NPB通算打率ランキングで歴代トップクラス水準)
- 通算本塁打:202本(在籍わずか6シーズンでのハイペース記録)
- 通算打点:486打点
- 1985年成績:打率.350、54本塁打、134打点(三冠王達成・セ・リーグMVP)
- 1986年成績:打率.389(日本記録)、47本塁打、109打点(2年連続三冠王達成)
- 連続試合本塁打記録:7試合連続本塁打(王貞治に並ぶ日本タイ記録)
当時の掛布雅之や岡田彰布の証言、テレビ特番のインタビューでも「バースの打撃技術は、ただ引っ張るだけでなく左中間へ流して長打にできる柔軟性があった」「相手投手の配球を徹底的にノートに記録し研究していた」と語られています。単なるパワーヒッターではなく、極めてクレバーで日本の野球に適応しようと努力した職人気質の打撃フォームこそが、背番号44を神格化させた原動力でした。