スペースワールド閉園の真相と跡地の現在|消えた名機の行方を追う
スペースワールドの閉園と聞くと、2016年秋に発生した「氷の水族館(スケートリンクに魚を氷漬けにした企画)」の炎上騒動を連想する人が少なくありません。当時、SNSを中心に批判が殺到して国内外のメディアで報じられ、企画の中止に追い込まれた出来事は世間に強烈なインパクトを残しました。
しかし、綿密な経営データと当時の関係者証言を照らし合わせると、あの騒動は閉園の直接的な要因ではないことが分かります。最大の理由は、運営会社である加森観光と、土地を所有する新日本製鐵(閉園時は新日鐵住金、現・日本製鉄)との間で結ばれていた土地賃貸借契約の満了でした。
スペースワールドは2005年に経営破綻し、民事再生手続きを経て北海道を拠点とする観光大手・加森観光が運営を引き継ぎました。加森観光の手腕により、キャラクターの刷新やユニークなイベント企画で一時は黒字化を達成していたものの、2018年春に迎える約20年間の定期借地契約の更新時期を前に、地代の改定交渉や今後の大規模改修投資をめぐって両者の協議が難航。老朽化した大型遊具の維持管理コスト増大も重なり、最終的に契約延長を行わず、2017年末をもって営業を終了する経営判断が下されたのです。