エアコンのアース線は太さ何ミリ?細いと火災の危険!正しい基準をプロが解説

エアコンのアース線は太さ何ミリ?細いと火災の危険!正しい基準をプロが解説について徹底解説いたします。専門家の見解をお届けします。

「電気が逃げるだけなのだから、細い線でも繋がっていれば同じではないか」と考えるのは極めて危険な誤解です。アース線が細い場合に生じる最大の問題は、「電気抵抗の増大」と「機械的強度の不足」にあります。

エアコン内部で絶縁劣化やコンプレッサーの故障による短絡(ショート・地絡)が発生した際、瞬間的に数十アンペアから数百アンペア規模の異常電流がアース線を駆け抜けます。このときアース線が細すぎると、配線自体が大きな電気抵抗(ジュール熱)を持ち、一瞬で赤熱・溶断してしまいます。

アース線が溶断すると、漏電ブレーカー(感電保護機能)が回路を遮断する前にアース経路が消失します。その結果、行き場を失った高電圧電流がエアコンの金属フレームや室外機ハウジング全体に滞留し、人間が触れた瞬間に人体を経由して地面へ電気が流れる「致命的な感電事故」を引き起こします。

また、細いコードは引っ張りや家具の圧迫、経年劣化によって内部で素線が徐々に断線(半断線)しやすい弱点を持っています。半断線状態で大電流が流れると、その部分で激しいスパーク(放電火花)が発生し、周囲の壁紙や埃に着火して建物火災に至るリスクが現実のものとなります。内線規程が1.6mm(2.0sq)以上を義務付けているのは、こうした熱破壊と物理的断線を防ぐための工学的必然性に基づいています。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

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