大河ドラマ歴代ワーストの深層:低迷の理由と再評価される隠れた名作
『いだてん〜東京オリムピック噺〜』は、宮藤官九郎が脚本を手掛けた野心作だった。明治から昭和にかけての近現代史を舞台に、オリンピックへ挑んだ男たちの群像劇を描き出した。しかし、落語の語りを織り交ぜながら複雑に時系列が交差する構造は、日曜夜にリラックスして観たいお茶の間層を困惑させた。
武士が刀を交える伝統的な時代劇のスタイルから大きく外れたことも、高齢層の視聴者離れを招いた一因とされる。一方で、テンポの良さと深い人間ドラマは若年層から絶大な支持を得ており、リアルタイム視聴率だけでは測れない作品性の高さが際立っていた。