Tcotの正体:アメリカ保守派がTwitterを占領した政治ハッシュタグの光と影
保守派による#tcotの台頭を、リベラル陣営も黙って見ていたわけではない。進歩派(プログレッシブ)の活動家たちは対抗策として#p2(Progressive 2.0)というハッシュタグを立ち上げた。
ここから、アメリカのTwitter空間は終わりのない「ハッシュタグ戦争」へと突入する。
エコーチェンバーの形成と攻撃性の増幅
#tcotのタイムラインには右派の主張のみが流れ、#p2のタイムラインには左派の主張のみが溢れた。双方が相手陣営の投稿を引用して非難し合い、対話ではなく敵対心を煽る構造が定着していった。
「ハッシュタグは単なる分類タグではない。自分たちの陣地を主張し、敵を攻撃するための旗印となったのだ」——当時のソーシャルメディア研究者
この対立構造は、プラットフォームのエンゲージメント(反応数)を高める結果となったが、同時にアメリカ政治の極端な分極化を加速させた。政治的議論は「説得」の場から「感情的なバッシング」の場へと変質していった。