コロナで匂いがしない原因と治る期間は?2026年最新の回復法
風邪をひいたときの「鼻づまりで匂いがわからない」状態と、新型コロナによる嗅覚脱失には決定的な違いがあります。コロナ感染に伴う嗅覚障害は、鼻腔の通りがスムーズであるにもかかわらず、ある日突然「匂いだけが100%消失する」という極端な現れ方をするのが特徴です。
この現象の背後には、ウイルスが嗅覚受容体周辺の組織に与える特異的なダメージが存在します。
鼻の最上部にある「嗅上皮」という粘膜組織には、匂い分子をキャッチする「嗅神経細胞」と、それを物理的・栄養学的に支える「支持細胞」が存在します。新型コロナウイルスは、この支持細胞の表面にある受容体(ACE2)を足がかりにして集中的に感染・破壊します。土台となる支持細胞が炎症を起こして崩壊することで、嗅神経が一時的に電気信号を送れなくなり、匂いを認識できなくなるのがコロナ味覚障害嗅覚障害原因の核心です。
また、「味がまったくしない」と訴える患者の約8割は、舌の味蕾(みらい)の異常ではなく、匂いが鼻に抜けないことで風味を感じられなくなる「風味障害(嗅覚性味覚障害)」であることが臨床データから判明しています。基本味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)自体は保たれていても、嗅覚のシャットダウンによって脳が味を正しく認識できなくなっている状態です。