郷ひろみ昔の熱狂と知られざる素顔!新御三家の栄光を徹底解剖
郷ひろみの魅力は歌だけに留まらなかった。演出家・久世光彦が手掛けたTBS系ドラマ『ムー一族』(1978年)への出演は、彼の中に眠るコメディセンスと前衛的な表現力を世に知らしめる決定打となった。
共演した樹木希林との掛け合いから生まれた挿入歌『林檎殺人事件』は、昭和歌謡の枠組を軽やかに飛び越えたアバンギャルドなポップスとして大ヒットを記録。型にはまったアイドル像を自ら壊し、シュールなコントやお茶の間の笑いにも全力で飛び込んでいく姿は、当時の若者カルチャーにも絶大な影響を与えた。ハイカルチャーと大衆芸能を自在に行き来する柔軟性こそ、郷ひろみという表現者の真骨頂だった。