北九州監禁殺人事件の全貌と真相|なぜ逃げ出せず家族は崩壊したのか
事件の犠牲者の大半を占めたのが、緒方純子の血縁者たちです。豊田正義氏による傑作ノンフィクション『消された一家』でも詳細に記録されている通り、平穏だった一家は松永の巧妙な侵入によって短期間で瓦解しました。
緒方一家の家系図を見ると、被害の凄まじさが浮き彫りになります。犠牲となったのは以下の6名です。
- 緒方純子の父(当時61歳)
- 緒方純子の母(当時58歳)
- 緒方純子の妹(当時36歳)
- 緒方純子の妹の夫(当時38歳)
- 緒方純子の姪(当時10歳)
- 緒方純子の甥(当時5歳)
松永は純子の弱みを握って親族から多額の金銭を搾り取った後、一家を同じマンションの一室に集めました。そこで序列をつけ、下位の者に通電を命じるなどして家族間の絆を破壊。1997年12月に純子の父親が衰弱死したのを皮切りに、母親、妹夫婦、そして幼い子どもたちまでもが、松永の命令を受けた家族自身の手によって命を奪われるという地獄のような連鎖が続きました。