渡辺謙が率いる日米共同の超大作、世界を揺るがす新企画の真相
近年の世界的成功例として記憶に新しいのが、全編東京ロケを敢行した本格クライムサスペンスドラマ『TOKYO VICE』だ。名匠マイケル・マンが第1話の監督およびエグゼクティブプロデューサーを務め、圧倒的な映像美と緊迫感で世界中の批評家を唸らせた。日米共同制作の金字塔となったこの作品でも、渡辺謙の手腕は遺憾なく発揮されていた。
日本の警察組織や裏社会の描写において、海外スタッフが陥りがちな浅薄なエキゾチシズムを徹底的に排除した。マイケル・マン監督と膝を突き合わせてディテールを詰め、作品に本物のリアリティと重厚な陰影を吹き込んだ。巨匠たちと対等に渡り合い、互いのクリエイティビティを高め合う関係性は、一朝一夕に築けるものではない。