変貌遂げる阪神尼崎のリアル!再開発と驚異の利便性に迫る独自取材
再開発が進む一方で、阪神尼崎が失わなかったものがある。それは、人と人との距離が近い温かなコミュニティと、懐の深い下町文化だ。巨大な閘門(こうもん)「尼ロック」とそこに暮らす家族の絆を描いた映画『あまろっく』の舞台となった尼崎市は、水辺の豊かな自然と独自の歴史的景観が今なお色濃く息づく街でもある。
駅の南西に広がる尼崎中央商店街や三和商店街に足を踏み入れれば、威勢のいい掛け声とともに新鮮な食材や名物グルメが並ぶ。その一方で、近年ではレトロな長屋や古民家をリノベーションした自家焙煎珈琲店やクラフトビールバー、シェアオフィスなどが点在し始めた。古き良き人情と新しいクリエイティビティが摩擦を起こすことなく共存する風景は、均質化された近代都市にはない、尼崎ならではの人間味あふれる魅力だ。