親指の第一関節が痛い原因とは?押すと痛む腫れ・へバーデン結節の真相
Q1:親指の第一関節を押すと激痛が走ります。湿布を貼るだけで自然に治りますか?
A1:一時的な腱や筋肉の炎症であれば数日で軽快することもありますが、押して骨がきしむような痛みや腫れが1週間以上続く場合、軟骨のすり減りによる「へバーデン結節」の初期症状である可能性が高いです。湿布は皮膚を通して局所の痛みを和らげる対症療法に過ぎず、すり減った軟骨自体を再生させる効果はありません。放置すると骨の変形が定着してしまうため、痛みが引かない場合は早期に整形外科を受診してください。
Q2:へバーデン結節は親指にもできるのですか?小指だけの病気だと思っていました。
A2:親指にも確実に発症します。一般には人差し指から小指の第一関節(DIP関節)に好発することで知られていますが、親指の第一関節(IP関節)も解剖学的に同等の構造を持つため、同様に変形性関節症が生じます。親指は日常の負荷が集中しやすいため、他指に比べて進行時の生活への支障がより大きくなる特徴があります。
Q3:第一関節の腫れを押すと、プニプニした柔らかいしこりがあります。これは何ですか?
A3:へバーデン結節に伴って発生する「ミューカスシスト(粘液嚢腫)」の疑いがあります。関節包の隙間から関節液が漏れ出し、ゼリー状の液体が皮膚の下に溜まったものです。針などで自分で潰すと、傷口から細菌が侵入して重篤な「化膿性関節炎」を引き起こし、骨を破壊する恐れがあります。絶対に自分で潰さず、皮膚科や整形外科で適切な処置を受けてください。
Q4:第一関節が痛くて完全に曲がらなくなってしまいました。手術しか治す方法はないのでしょうか?
A4:必ずしも最初から手術が必要になるわけではありません。可動域制限が骨棘による物理的衝突なのか、強い炎症による痛みからくる筋性拘縮なのかによって対応が分かれます。まずはステロイドの局所注射や消炎鎮痛薬の処方、リハビリテーションによる拘縮予防などの保存療法を優先します。骨の破壊が著しく、安静時にも耐え難い激痛が続く場合に限り、関節を最も使いやすい角度で固定する低侵襲な関節固定術などが検討されます。