南京事件の写真は本物か捏造か?検証で判明した真相と論争の行方

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事件当時の南京市内の惨状を記録した最も信頼性の高い映像史料として、国際的にも広く認められているのがジョン・マギー撮影フィルムです。アメリカ聖公会の宣教師であったジョン・マギー牧師は、日本軍占領下の南京に留まり、中立的な立場で難民の保護に当たった「南京安全区国際委員会」の主要メンバーでした。

マギー牧師は、自身が所持していた16ミリ小型映画カメラを使い、安全区内の鼓楼病院に運び込まれてきた負傷者たちの姿を密かに記録しました。そこには、銃剣で刺された妊婦、首を切りつけられた少年、重度の火傷を負った民間人など、筆舌に尽くしがたい傷を負った人々の姿が生々しく残されています。

このフィルムが決定的な証拠価値を持つ理由は、映像単体ではなく、マギー自身が作成した詳細な解説文書(副文)や、南京安全区国際委員会資料、さらには当時の病院の診療カルテと完全に一致している点にあります。各カットには「いつ、誰が、どこでどのような暴行を受けたか」という証言が克明に紐づけられており、後からの捏造が極めて困難な構造を持っています。このフィルムは当時、上海経由で国外へと密かに持ち出され、国際社会へ惨劇を伝える契機となりました。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。