コインリングの作り方を徹底解説!法律の注意点や失敗しない自作手順
金属が柔らかくなったら、いよいよコインをリングの立体形状へと立ち上げていく成形工程に入ります。
スプーンメソッドによる手打ち成形:
クラシカルな手法として知られるのが、コインのエッジをステンレス製のスプーンの腹でひたすらリズミカルに叩いていく方法です。コインを指先で少しずつ回転させながら、外周の角を均等な力加減で叩き落としていきます。最初は変化が見えにくいものの、数百回と叩き続けるうちに外周が内側に巻き込み、幅広のリング状へと姿を変えていきます。途中で金属が硬くなってきたと感じたら、迷わず再度「焼きなまし」を行ってください。「硬くなったら焼く」を3〜4回繰り返すことこそが、失敗を防ぐ最大のポイントです。
芯金棒を使ったフレア加工とサイズ調整:
ある程度エッジが丸まったら、穴を広げて指の号数に合わせていきます。鉄製の芯金棒にコインを通し、上から木槌やプラスチックハンマーで均等に叩き下ろすことで、内径をミリ単位で拡張していきます。このとき、コインの表裏を定期的にひっくり返しながら叩くのが芯金棒サイズ調整のコツです。一方向から叩き続けると極端なすり鉢状(テーパー形状)になってしまうため、上下の径を交互に整えることでストレートな美しいシリンダー形状に仕上がります。
最終仕上げとアンティーク研磨:
希望のサイズに到達したら、側面のバリを完全に除去し、内側を耐水ペーパーで指通りが滑らかになるまで磨き上げます。あえて文字の溝に黒ずみを残す「いぶし仕上げ(燻し液や硫黄を使用)」を施したのち、表面をピカールなどの金属研磨ペーストで磨き込めば、歴史ある陰影が浮かび上がる極上のコインリングが完成します。