初代琴ノ若晴將の現在!大関琴櫻を育てた角界の貴公子の指導力と軌跡
山形県尾花沢市出身の少年が、いかにして名門・佐渡ヶ嶽部屋の継承者となったのか。その背景には、師匠であり「猛牛」の異名を取った第53代横綱・琴櫻(先代佐渡ヶ嶽親方)との深い師弟の絆がありました。
先代親方は、入門当初から素質を見抜いて厳しく鍛え上げると同時に、誠実で実直な人柄を高く評価していました。現役時代、琴ノ若は先代の長女である真寿美(ますみ)さんと結婚。これにより先代の婿養子となり、本名が「鎌谷勝昭(かまたに・かつあき)」となりました。
2005年11月場所限りで現役を引退した琴ノ若は、年寄・13代佐渡ヶ嶽を襲名。先代が築き上げた名門部屋の看板と、伝統の「琴」の四股名を背負う重責を引き継ぎました。「師匠の教えを汚すわけにはいかない」という強い覚悟が、親方としての指導者人生の原動力となったのです。