メダカにブクブクは本当に必要?酸欠死を防ぐプロの最新テクニック
電気を使わない自然派の飼育環境を維持するうえで、最も重要となる指標が水中の溶存酸素だ。水温が25度を超えると水に溶け込める酸素の限界量は急激に下がるため、気温の上昇に伴って窒息事故が増加する。この物理的な制約を補う手段として重宝されるのが、マツモやアナカリスといった水草の存在だ。
太陽の光を浴びた水草は、光合成によって大量の酸素を水中に直接放出する。これが無電源飼育の力強い味方となるわけだ。ただし、これには落とし穴もある。夜間や曇天の日は光合成がストップし、水草自身も呼吸のために酸素を消費し始める。過剰に水草を密生させた環境では、夜間に溶存酸素が一気に底をつき、朝方に全滅するという惨事も珍しくない。植物の量と日照時間のバランスを見極めることこそが、機械に頼らない環境作りの要だ。