なぜItunesにU2の曲が?勝手に入った真相と完全削除の全手順
このU2騒動は、単なるプロモーションの失敗談にとどまらず、デジタルカルチャーとテック業界全体に巨大な教訓を残しました。個人のスマートフォンは極めてプライベートな領域であり、いくら世界的ロックスターの無料コンテンツであろうと、「ユーザーの明確な同意なきデータの押し込み」は迷惑行為と同義であるという共通認識が定着したのです。
奇しくもこの騒動の翌年である2015年、Appleは定額制音楽配信サービス「Apple Music」をローンチしました。「所有」から「アクセス」へと音楽消費のパラダイムが劇的にシフトする直前、力技で5億人に楽曲を所有させようとしたU2の試みは、買い切り型デジタル配信時代の最後の狂騒劇だったと言えるでしょう。