悪女かヒロインか?峰不二子が世界を魅了し続ける真の理由と裏側
そもそも彼女はどのような存在として生まれたのか。原作者であるモンキー・パンチが1967年に連載を開始した原作漫画において、彼女は固定された1人のヒロインではなく、回ごとに異なる姿で見せる「謎の美女」という概念に近い存在だった。
ルパンを翻弄し、時に利用し、時に手を取り合う。殺伐としたハードボイルド・クライムの世界観において、男たちの野心を軽やかにあしらうスタイルこそが根底にある。単なる「守られるヒロイン」でも「記号化されたヒロイン」でもない。自身の欲望を最優先し、自らの足で立つ自立した女性像。その強烈な自我が、物語にスリリングな緊張感をもたらしたのだ。