【2026年解明】なぜ戦国武将は「爆破魔」になったのか?「松永久秀 ボンバーマン」伝説の虚構と真実、そして現代Z世代を熱狂させる怪しい魅力
信貴山城の戦い(1577年)において、久秀が愛用の茶器「古天明平蜘蛛」に火薬を詰め込み、自ら爆死したという物語は、多くの日本人の脳裏に焼き付いている。講談や江戸時代の軍記物などを源流とするこのエピソードは、あまりにもドラマチックだ。信長が喉から手が出るほど欲しがった名器を絶対に渡さないという、極限の意地が生んだ狂気の演出として語り継がれてきた。
だが、近年の研究者たちの見解はきわめて冷やかだ。同時代史料において久秀が爆死したと明記された記述は存在せず、実際の最期は切腹、あるいは城への放火による自害であった可能性が高い。火薬を使ったダイナミックな自爆劇は、後世の創作本や江戸時代のエンタメ作家たちが、彼の「最凶の裏切り者」というキャラクターを際立たせるために盛った演出だったという説が現在では有力視されている。