マフィン食中毒事件「ハニーハニーキス」発症の真相と保健所調査
検体検査の結果、有症状者の便や残存食品から検出されたのは、典型的な細菌性食中毒の原因菌である黄色ブドウ球菌であった。この菌は人の皮膚や鼻腔、手指の傷口などに常在しているが、食品中で増殖する際に「エンテロトキシン」と呼ばれる強力な毒素を産生する。
専門家は「黄色ブドウ球菌が生成した毒素は熱に極めて強く、一度毒素が作られると再加熱しても失活しない」と強く指摘する。手袋を着用せずに素手で作業したり、調理器具の消毒が不十分だった場合、容易に食品へ移行する。今回のケースでは、製造者が素手でトッピング作業を行っていた可能性も浮上しており、基本的な衛生管理の甘さが重大な事態を引き起こした形だ。