ボトムラインの意味とトップラインの違い|当期純利益から交渉術まで解説
ボトムラインの概念は、近年さらに進化を遂げています。1990年代にイギリスの経営学者ジョン・エルキントンが提唱し、ESG経営の普及に伴って定着したのが「トリプルボトムライン(Triple Bottom Line)」です。
従来の単一の財務的利益(経済的側面)だけでなく、以下の「3つのP」すべてにおいて企業が責任を果たし、成果を測定・開示するべきだという考え方です。
- Profit(経済的側面):持続的な利益創出、企業統治、財務健全性
- People(社会的側面):従業員の労働環境、ダイバーシティ、人権配慮、地域社会貢献
- Planet(環境的側面):脱炭素化、省エネルギー、廃棄物削減、生物多様性の保全
短期的な当期純利益のみを極大化させても、環境負荷の放置や労働搾取があれば企業価値は毀損します。今日では、社会的・環境的責任を同時に満たすことこそが、結果として強固なボトムラインを築く前提条件となっています。