豚肉の種類と部位を徹底比較!味・食感の違いと料理別プロの選び方
輸入豚肉の中で不動の地位を築いているのが、スペイン原産の黒豚「イベリコ豚」です。一般的な豚肉とは一線を画す濃い赤色をした赤身肉と、とろけるような融点の低い霜降り脂肪が特徴です。
イベリコ豚の脂身にはオリーブオイルの主成分でもあるオレイン酸が極めて豊富に含まれており、「歩くオリーブの木」とも称されます。ナッツのような独特の芳香と、口に入れた瞬間に体温でサラリと溶ける脂の軽やかさは他の追随を許しません。
イベリコ豚は飼育環境と餌(どんぐり)の摂取量によって厳格な格付けが存在します。最上位ランクの「ベジョータ(Bellota)」は、樫の木の森(デエサ)で放牧され、樹上から落ちる天然のどんぐりをたっぷり食べて規定体重まで育った希少な個体のみに与えられる称号です。日常使いのセボ(穀物飼育)から最高峰のベジョータまで、用途と予算に応じて選ぶ愉しみがあります。