「ぽぽぽぽーん」連発の真相と現在!Ac「あいさつの魔法」15年の軌跡
テレビをつければ余震の警報音と深刻なニュース映像が延々と流れ、日本中が極度の緊張と精神的疲労に襲われていた2011年春。その息苦しい空気の逃げ場となったのが、ニコニコ動画やYouTube、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)などのインターネット空間でした。
毎日のように流れる「ぽぽぽぽ〜ん」の映像を素材に、ネットクリエイターたちが一斉に二次創作(MAD動画)を投稿し始めました。その代表格が、以下のような伝説的コンテンツです。
- グレートありがとウサギ:ありがとウサギが超絶クオリティの3Dロボットに変形・合体するアニメーション。圧倒的な技術の無駄遣いとして世界中で話題に。
- 攻城回転さよなライオン:さよなライオンのたてがみが回転ノコギリのように変形し、巨大兵器と化すCG動画。
- ハイパーおはよウナギ・キングギドラ風いただきマウス:次々とスーパーロボット化・重武装化される動物たち。
一見すると不謹慎にも思えるパロディブームでしたが、当時のネットユーザーにとっては「張り詰めた恐怖と不安を笑いで中和するための自衛手段」でした。「この動画のおかげで久しぶりに笑えた」「不気味な静寂を救ってくれた」という書き込みが溢れ、二次創作カルチャーが一種の精神的セーフティネットとして機能した稀有な事例となりました。