膝蓋跳動テストのやり方と陽性基準|水腫を見極める手技と鑑別法

膝蓋跳動テストのやり方と陽性基準|水腫を見極める手技と鑑別法に取り組みたい方へ、役立つ ヒントをご紹介します。

膝蓋跳動テストにおける陽性基準は、膝蓋骨を垂直に押し込んだ際に「カチッ」「コツコツ」とした骨同士の接触感(タッピング感)を触知し、指の圧迫を弱めた際に膝蓋骨がフワッと浮き上がる感覚(浮遊感・跳動)が得られる状態を指します。これは、水の上に浮かんだ氷を指で押し沈めたときと同じ物理現象です。

一方、正常な状態やすでに水腫が消失している場合は膝蓋跳動テストは陰性となり、膝蓋骨は初めから大腿骨に接しているため、押し込んでも浮遊感や衝突音は生じません。

臨床的な性能指標として、膝蓋跳動テストの感度・特異度を理解しておくことも大切です。一般に中等度以上(およそ20〜30mL以上)の関節液貯留に対しては高い特異度(約85〜90%)を示しますが、貯留量が10mL未満の微量水腫に対する感度は50〜60%程度に留まります。少量の液体を評価する際は、膝蓋骨内側を擦り上げて外側の膨隆を見る「バルジテスト(ストロークテスト)」を組み合わせるのが定石です。

なお、膝蓋骨の軟骨変性や不安定性を調べる「膝蓋骨圧迫テスト(Patellar compression test)」とは目的が異なるため、混同しないよう注意が必要です。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。