ロンギカウリスタイム植えて後悔?増えすぎの真相と失敗回避の極意
グランドカバーとしての実用性を語る上で外せないのが、「雑草対策効果」と「踏圧への耐性」、そして「日陰適性」です。園芸カタログでは万能のように紹介されがちですが、植物生理学的な限界が存在します。
雑草抑制力については、株が隙間なく緻密に密生した状態であれば極めて優秀です。太陽光を遮断するため、飛来した一年生雑草の種子が発芽・定着するのを強力に防ぎます。ただし、スギナやドクダミ、カタバミといった難防除性の地下茎雑草に対しては無力です。植え付け前にこれらを除草しきれていない場合、タイムの絨毯の中から雑草が突き抜け、タイムの根と絡み合って手取り除草が不可能になるという最悪の展開を招きます。
一方、踏圧耐性に関しては「過度な期待は禁物」と言わざるを得ません。人が毎日何往復も歩くようなアプローチのメイン導線に植えると、茎が踏み砕かれて木質化した部分が剥き出しになり、生長点が潰れてハゲ上がってしまいます。「たまに踏みしめて香りを楽しむ」程度の小道や、飛び石(ステップストーン)の間を埋める植栽であれば耐えられますが、高麗芝のように子供や大型犬が激しく走り回る庭の代用には適していません。
また日陰への適応力について、ロンギカウリスタイムは「日照時間半日以上(最低でも1日4時間以上直射日光が当たる場所)」が生育の絶対条件です。完全な日陰(北向きの裏庭や建物の影)に植えると、光を求めて徒長し、茎ばかりがヒョロヒョロと伸びて葉の密度がスカスカになります。当然ながら花つきも著しく悪化し、土壌が乾きにくいために根腐れを起こして消滅する運命をたどります。