わナンバーとは?レンタカーの理由や「れ」との違い・語源の真相を解明

わナンバーとは?レンタカーの理由や「れ」との違い・語源の真相を解明について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

インターネット上の掲示板やSNSでは、「わナンバーの由来」について長年さまざまな都市伝説が飛び交ってきました。代表的な説として「車を借りて乗るから、車輪の『輪(わ)』から取った」「運転者が一目で『わかる』の『わ』である」「平和の『和』を意味している」といった解釈が語り継がれています。

編集部が自動車登録行政の歴史的資料および所管省庁の規定を調査したところ、これらのロマンチックな解釈はすべて後付けの民間俗説に過ぎないことが判明しています。平仮名選定の決定打となったのは、無用な混同を防ぐための判別性と五十音順の事務的整理です。

ナンバープレートの平仮名導入当時、視認性や通信伝達における誤認を避けるため、いくつかの文字が意図的に除外されました。具体的には、文字の形が数字の「1」に似ていて紛らわしい「お」(代わりに「を」も使用不可、発音が同じため「あ」に統合)、遠目から見ると「め」や「ぬ」と見分けがつきにくい「へ」(「屁」を連想させる生理的嫌悪感も考慮)、電話報告などで聞き取りにくい「し」(「死」を連想させる忌み言葉でもある)や「ん」などです。

自家用や事業用に五十音の主だった文字を順番に割り振っていった結果、貸渡用(レンタカー用)として残されていた識別性の高い独立した文字が五十音末尾に近い「わ」でした。つまり、「輪」や「わかる」といった語呂合わせではなく、「発音が明瞭で聞き取りやすく、他用途の文字群と明確に区別できること」という行政上の実用本位で決定されたのが公式の真相です。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。