マンボウは本当に弱すぎるのか?巨体の真相と日光浴の理由を徹底解明
SNSやネット掲示板で定期的にバズを生み出す「マンボウの最弱伝説」。そこには以下のようなショッキングな死因がまことしやかに並べられています。
「ジャンプして着水した衝撃で死亡」「潜水中に泡が目に入ってショック死」「直進しかできず岩に激突して死亡」「近くにいた仲間が死んだ精神的ショックで死亡」「日光浴中に鳥に突かれて化膿して死亡」——。一見すると、生物として生存すら不可能なレベルの虚弱ぶりに思えます。
しかし、国内外の海洋生物研究機関や長年マンボウを飼育展示してきた水族館関係者への取材により、これらの死因リストは科学的根拠が一切ない完全な創作・都市伝説であることが明白になっています。この噂の発端は、2010年代初頭の個人ブログや掲示板でネタとして投稿されたジョーク集が、ソーシャルメディアの拡散機能や育成シミュレーションゲームのコミカルな演出と結びつき、「驚きの雑学」として定着してしまった現象にあります。
実際のマンボウは、外洋の荒波や捕食者の脅威に耐えうる頑強な肉体構造を備えています。表皮の下には最大で厚さ10センチメートル前後にも達する強固な高密度コラーゲン組織(白色結合組織層)が存在し、まるで天然のボディアーマーのように内臓を保護しています。鳥に突かれた程度で致命傷を負うこともなければ、仲間が死んだからといって精神的ショックで命を落とすような脆弱な神経系でもありません。