近代化とは何か?社会が激変し続ける驚愕の真相を徹底解説
近代化の起点をどこに置くかは論者によって異なるが、一般的には18世紀後半から19世紀にかけて西欧で起きた産業革命と、それに先立つ科学革命・啓蒙思想の広がりが決定的な転換点とされる。蒸気機関や機械制工場の登場は、農業を中心とした伝統社会の時間感覚や労働形態を根本から変えた。
日本に目を向ければ、明治維新(1868年)が近代化の最大の分岐点である。江戸幕府という武家政権を倒し、天皇を中心とする中央集権国家を築く過程で、日本は欧米列強に対抗するため急速な西洋化を選んだ。具体的には以下のような変化が短期間で進んだ。
- 身分制度(士農工商)の廃止と四民平等
- 学制の公布による義務教育の導入
- 鉄道・電信・郵便など交通通信網の整備
- 富国強兵・殖産興業による官営工場の設立
- 大日本帝国憲法の制定と議会制度の創設
この時期の変化のスピードは、同時代の知識人たちにも強烈な印象を与えた。たとえば思想家の福澤諭吉は『文明論之概略』で、文明の進歩を「人力の及ぶ限りを尽くして進むべき道」と喝破している。ただし福澤自身が強調したように、近代化は単に西洋の真似をすることではなく、社会全体の精神を変えることでもあった。