車の塗装とコーティングの罠!施工順と期間の誤りで愛車が台無し?
Q1:板金塗装で修理した直後、同じパネルにコーティングを再施工したいのですが、何日あけるべきですか?
A1:専用の遠赤外線ヒーターによる充分な強制乾燥を行っている板金工場であれば最短で約2週間、自然乾燥を主体とする場合は塗料の有機溶剤が完全に抜けきるまで3〜4週間待つのが物理工学上の安全圏です。納期を急がせるあまり即日施工すると、内部のガス抜け不良による気泡化や将来的なクリア剥がれを招きます。
Q2:DIYでガラスコーティングを施工したら、ボディ全体が白く曇って拭き取れなくなりました。シャンプー洗車で落ちますか?
A2:完全に硬化した本格ガラスコーティングやセラミックコーティングは、通常のカーシャンプーや一般的な水垢落としでは一切除去できません。無理に擦ると塗装を激しく傷めるため、極細目のコンパウンドを用いた機械研磨(ポリッシャー作業)が必要です。研磨技術を持たない場合は、速やかにコーティング専門店へ「研磨による除去リカバリー」を相談してください。
Q3:ディーラーの新車受取時にコーティングを勧められました。専門店とどちらで施工するのが良いでしょうか?
A3:納車時の手間を減らしたい、代金を車両ローンに一本化したい場合はディーラーが便利です。しかし、ディーラー純正施工は下請け業者が短時間で行うケースが多く、専用ブース管理や完全な磨き作業を期待するのは難しいのが現実です。塗装下地の仕上げ精度、膜厚の確保、長期的な維持管理を本気で追求するのであれば、密閉ブースと照射ライトを兼ね備えた専業のカーディテイリング専門店への持ち込みをおすすめします。
Q4:塗装のクリア層がポロポロ剥げてきた箇所があります。DIYのコーティング剤を厚塗りすれば進行を食い止められますか?
A4:コーティング被膜ではクリア剥れの進行を絶対に止められません。製品の被膜厚は髪の毛の太さ(約80μm)の何十分の一という極薄の世界であり、母材が割れて浮いている塗装を抑え込む構造的強度は持ち合わせていません。剥離部から水分が侵入して錆を呼ぶ前段階で、板金塗装工場にて足付け・サフェーサー塗布・クリア再塗装の物理的補修を行ってください。