昭和世代が涙する鯨竜田揚げの復活?学校給食でいま起きている変革
理由の根底にあるのは、単なるノスタルジーではない。昭和世代が抱く「安価な代用肉」というイメージは完全に過去のものとなり、現代においては高度に管理された希少な国産天然食材として認知が刷新されたことが大きい。独自に取材を進めると、学校現場や自治体の担当者が口をそろえるのは、地域ごとの食体験の格差解消と、次世代への実体験を通じた学びの提供だ。
「鯨肉を食べたことがない」と答える児童が8割を超えていた数年前と比較し、導入自治体での意識調査データでは「継続して食べたい」「海産資源の循環について関心を持った」という肯定的な反応が9割近くに達している。昭和の思い出話を親から子へ語り継ぐ架け橋となりつつ、最新の給食現場ではグローバルな海洋資源の保全や持持続可能性を自発的に考える教材へと昇華しているのだ。