一度入ると出られない?八幡の藪知らずの禁忌と徳川光寀伝承の全貌
地理的な配置も実に興味深い。この禁足地は、古刹として地域の人々に親しまれる葛飾八幡宮の元宮敷地とも伝えられており、境内地としての神聖な属性が禁忌の根底にあるという見方が有力だ。
驚くべきは、目と鼻の先に千葉県市川市役所の新庁舎や現代的な行政施設が立ち並んでいる点だ。近代的な都市開発の波が押し寄せる市川市の中心部に位置しながら、この一画だけが時代から取り残されたかのように異彩を放つ。市の都市計画担当者も「あそこは歴史的・文化的な聖域であり、開発の対象外」と断言する。都市の発展と古代の禁忌が、奇跡的なバランスで隣り合わせになっているのだ。