透明感あふれる肌色の作り方!濁りを防ぐ混色黄金比とプロ技解説
多くの描き手を悩ませる「肌色の濁り」。その最大の原因は、パレット上で何色もの絵の具を力まかせにこねくり回してしまう「機械的混色」にある。色を混ぜれば混ぜるほど光の反射率は低下し、減色混合の法則に従って画面は灰色へと傾いていく。これを回避するためには、洗練された混色技法への理解が欠かせない。
濁りを完璧に防ぐ第一の鉄則は、「補色(反対色)を直接混ぜ合わせない」ことだ。影を描こうとして肌色に安易に黒や補色の緑を混ぜると、一瞬で生き生きとした質感が失われ、死んだような灰色に変貌してしまう。影部分には、混色で暗くするのではなく、透明度の高いシアンやバイオレットの薄塗り(グレーズ)を重ねることで、光学的に深みのある影を作り出すのがプロの常識だ。さらに、画面上で色が直接混ざり合わないよう、筆数を最小限に抑えて色を隣り合わせに置く「点描的混色」を意識することで、鑑賞者の眼球内で色が融合し、驚くほどの清涼感と立体感が生まれる。