玄倉川水難事故の真相と加藤直樹の現在|避難無視の理由と残された教訓
玄倉川水難事故では、救助・捜索活動に投入された莫大な「公費負担」と、退避を拒絶した当事者の「法的責任」をめぐり、法医学・行政法学の専門家の間でも激しい議論が交わされました。
警察・消防・海上保安庁・自衛隊などが連日体制で捜索活動を展開し、投入された人員は延べ数千人規模、費用は数千万円から1億円規模に上ったと試算されています。「自業自得の事故に多額の税金を使うべきなのか」「救助費用を本人に全額請求すべきではないか」という声が巻き起こりました。
日本の現行法において、警察や消防による河川での捜索救助活動は「公共の安全と秩序の維持」に含まれるため、当事者へ救助費用を直接請求する法規定はありません(有料の民間ヘリコプター等を除く)。また、過失致死罪の立件についても、自然災害の不可抗力性や各人の自己決定権が絡み、法的な刑事責任の追及には至りませんでした。