OdorとSmellの違いとは?悪臭の罠と英語の匂い表現を徹底解説
詳細を見る
外資系企業や国際交流の現場において、匂いにまつわる単語の選択ミスによるトラブルは後を絶ちません。都内の外資系ITコンサルティングファームで働く人事担当者の証言によると、次のような事例が実際に報告されています。
「新入社員が海外からの派遣役員に対し、エレベーター内で『You have a very strong odor today.(今日はとても強い香りがしますね)』と声をかけた瞬間、場の空気が完全に凍りつきました。本人は香水が素敵だと言いたかったのですが、役員側は『自分は体臭が臭っているのか』と強い屈辱感を感じてしまったのです」
英語圏でbody odor(略してB.O.とも呼ばれる)は、「汗臭さ」「加齢臭」「不潔による体臭」を意味する極めてデリケートな衛生用語です。そのため、人に直接「odor」という語を向ける行為は、無意識のうちに相手の身体的衛生状態を否定するニュアンスを帯びてしまいます。
SNSや海外掲示板のディスカッションでも、「同僚からodorと言われて1日中ショックだった」「英語学習者が香水を褒めようとしてodorを使ってきたので、そっとscentだと教えた」という投稿が散見されます。嗅覚は脳の本能的な領域(大脳辺縁系)に直結しているため、不快な単語をぶつけられた際の心理的拒絶反応は、視覚や聴覚の失言以上に根深く残るリスクがあります。