「承知いたしました」の意味と了解との違い|上司・取引先への正しい敬語術
民間調査機関や大手人材育成企業が実施した「職場の敬語・コミュニケーションに関する実態調査」によると、管理職層の約62.4%が「部下から『了解しました』と返信されると違和感や雑さを覚える」と回答しています。
一方で、SlackやMicrosoft Teamsといったビジネスチャットツールの普及に伴い、社内コミュニケーションのスピード重視が進んだ結果、若手社員とベテラン層の間で感覚の乖離が起きています。SNSやビジネスコミュニティに寄せられた現場のリアルな声を見てみましょう。
現場から寄せられたリアルな声: 「社内チャットで後輩から『了解です!』とスタンプ付きで返ってくると、形式ばらないフラットさは良いものの、取引先のCCが入ったメールでも同じ感覚で返信していて冷や汗をかいた」(30代・IT企業マネージャー)
「クライアントから受託開発の仕様変更を受けた際、担当者が『了解いたしました』と返してしまい、『上から目線で受け止められた』と先方の役員から苦言を呈されたことがある。それ以来、社外向けは『承知いたしました』『かしこまりました』を徹底させている」(40代・受託制作会社ディレクター)
社内でのカジュアルなやり取りはスピードと親しみやすさが重視される一方、社外との契約・折衝・要請対応においては、従来型の厳格なマナーが依然として信用の指標として機能しています。