白・青・赤の国旗はどこの国?各国の歴史的意味と見分け方を徹底比較
歴史の糸を解きほぐすと、この色彩コンビネーションの原点は16世紀後半のオランダ独立戦争にたどり着く。当初はオランダ立役者のオラニエ公にちなみ「オレンジ・白・青」だったが、海上での視認性を高めるため、また塗料の耐久性の問題からオレンジが赤へと変化していった。これが近代的なトリコロール(三色旗)の始祖とされる。
17世紀末、ロシアのピョートル1世は造船技術や欧州の先進制度を学ぶためオランダへ視察に訪れた。この滞在中にオランダ船の掲げる旗から強い感銘を受けた彼は、自国の商船旗として白・青・赤の横三色パターンを考案。これが後のロシア帝国および現在のロシアの旗へと結実していく。さらに19世紀後半には、この配色が「汎スラブ色」として他のスラブ系諸国の独立運動へ波及していった。
時を同じくして、1789年のフランス革命によって誕生したのが垂直配置の三色旗だ。パリ市を象徴する青と赤の間に、フランス王家を表す白を挟み込むことで、人民と王権の融和、そして革命の勝利を表現した。1本の旗が持つ政治的波及力は、まさにヨーロッパ全域の勢力図を塗り替える原動力となったのだ。