Aquatimez『決意の朝に』歌詞に隠された真相と再結成の今

Aquatimez『決意の朝に』歌詞に隠された真相と再結成の今の注目されている理由をコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

インディーズ盤ミニアルバム『空いっぱいに奏でる祈り』が口コミで驚異的な売上を記録していた2005年後半、Aqua Timezのもとに舞い込んだのが、フジテレビのアニメーション映画『ブレイブ ストーリー』の主題歌オファーでした。当時の制作関係者の証言によると、制作陣が求めていたのは、壮大な冒険譚を締めくくる「単なる勇気や冒険を讃えるファンファーレ」ではなく、主人公・ワタルのような普通の少年が抱える孤独や不安に寄り添う、生々しい人間の声でした。

発売日は2006年7月5日。作詞・作曲を手掛けた太志は、映画の脚本を読み込み、ファンタジーの世界観と自分自身のこれまでの挫折経験を重ね合わせながらペンを走らせました。後年のインタビューで太志本人が語ったところによると、制作当時はメジャー進出に伴う重圧とプレッシャーに苛まれており、スタジオの片隅で「自分は本当にこのまま歌い続けていいのか」という根源的な恐怖と向き合っていたといいます。

きらびやかな成功の足音とは裏腹に、極限の精神状態で絞り出されたからこそ、映画のエンディングで流れた際に「観客が席を立てなくなるほどの静かな衝撃」を与えました。商業的なタイアップでありながら、作家の内省の手記そのものであった点に、この楽曲が放つ異様なまでのリアリティの源泉があります。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。