365日と日本橋の閉店理由と現在|名作パンの行方と系列店を徹底検証
飲食店が商業施設から姿を消すと、ネット上では「売上不振だったのではないか」「採算が合わなくなったのでは」といった憶測が飛び交いがちです。しかし、「365日と日本橋」の実情を深掘りすると、その見方は全く的外れであることが分かります。
現地を継続取材してきたメディアや業界関係者のデータによれば、同店は日本橋高島屋S.C.新館のテナントの中でも常にトップクラスの坪月商と集客力を記録していました。夕方の退勤時間帯にはショーケースのパンがほぼ完売し、手土産需要によるセット購入も後を絶ちませんでした。
それにもかかわらず営業終了を選択した背景には、フードビジネスにおける「クラフトマンシップと拡大のジレンマ」が存在します。杉窪章匡氏が率いるウルトラキッチンは、セントラルキッチンによる大量生産を行わず、職人が手作業で国産小麦の風味を引き出す製法を貫いています。店舗数を無理に維持することは、職人の労働負荷増大やクオリティ低下を招きかねません。ブランドの希少性と品質を守り抜くための「選択と集中」こそが、撤退の真因です。
💡 移転先に関する重要な補足情報
「365日と日本橋」という同一屋号での直接的な近隣移転先は発表されていません。ただし、同ブランドのDNAは「代々木八幡 365日 本店」に集約されているほか、同社が展開する「ジュウニブン ベーカリー(新宿京王・渋谷スクランブルスクエア・三軒茶屋・横浜等)」にて、同様の哲学で作られた高品質なベーカリー&洋菓子が楽しめます。