Rhマイナスの特徴とは?日本人0.5%の真実と妊娠・輸血の注意点
Rh式血液型とは、赤血球の表面にある抗原(タンパク質)の有無によって分類される血液型システムです。主要な抗原にはC、c、D、E、eなど数十種類が存在しますが、その中で最も免疫原性(抗体を作る力)が強い「D抗原」を持っている場合をRhプラス(Rh+)、持っていない場合をRhマイナス(Rh-)と定義します。
日本赤十字社の統計データによると、白人(欧米人)では約15%がRhマイナスであるのに対し、日本人のRhマイナスの割合は約0.5%(約200人に1人)にとどまります。この地域・人種間の大きな偏りは、人類の進化と集団遺伝学的な移動の歴史に起因するものです。
遺伝の仕組みにおいて、D抗原を作る遺伝子(D)は優性、作らない遺伝子(d)は劣性です。したがって、Rhマイナスになるのは両親から劣性遺伝子「d」を一つずつ受け継いだ「dd」の組み合わせのみとなります。このため、両親ともにRhプラス(遺伝子型がDd)であっても、25%の確率でRhマイナスの子供が誕生するという現象が自然に起こります。一般的な健康診断や妊婦健診で行われるRh式血液型 検査方法では、試薬を用いて赤血球が凝集するかどうかを確認し、判定が行われます。