『ムジュラの仮面』キャラの裏設定とトラウマの真相|25年の謎を徹底解剖
『ムジュラの仮面』が「トラウマゲー」と呼ばれる最大の理由は、リンクが手に入れる変身の仮面が「非業の死を遂げた者たちの魂の結晶」であるという点にあります。前作『時のオカリナ』のような王道の英雄譚とは異なり、本作では最初から最後まで容赦のない「死の匂い」が漂っています。
リンクが最初に宿すデクナッツの姿は、森の入り口で命を落とし、養分を吸い尽くされて枯れ木と化した「デクナッツの執事の息子」の魂が宿ったものです。オープニングでリンクが目にする奇妙な形のねじれた枯れ木こそが彼の成れの果てであり、エンディングにおいて執事がその枯れ木の前に佇み、愛息の変わり果てた姿に気づいて静かに涙を流すシーンは、言葉のない演出だからこそプレイヤーの胸を締め付けました。
さらに、ゴロンの英傑ダルマーニ三世とゾーラ族のギタリストミカウの死亡理由も、あまりに悲痛です。ダルマーニは異変が起きたスノーヘッドへ単身向かう途中で猛吹雪の谷底へ転落死し、ミカウは恋人ルルの産んだ卵を奪ったゲルド海賊の砦へ潜入した末、致命傷を負って海岸に漂着しました。リンクは彼らの無念を「いやしの歌」によって鎮め、その魂を仮面として受け継ぎます。仮面を被る瞬間にリンクが苦悶の絶叫をあげる演出は、他者の死の重みを直接背負う残酷さを象徴しています。