見た目と違う?本当のカップ数と正しいバストサイズ測定の真実
消費者のバストへの理解が深化するなか、インナーウェア・ランジェリー業界の巨人たちも、単なる「サイズ記号の押し付け」からの脱却を加速させている。
株式会社ワコール (Wacoal) は、人間科学研究所に蓄積された数万人規模の体型計測データを背景に、年齢による肉質変化や動的なフィッティングに着目した立体パターンを次々と投入。単にカップを大きくするのではなく、カップ底面のカーブやサイドボーンの角度をミリ単位でチューニングし、快適性と造形美の両立を追求している。
一方、トリンプ・インターナショナル (Triumph) は、ヨーロッパ発祥の立体裁断技術をベースにしながら、日本人の胴回り特性に特化したワイヤー設計と独自のパッド構造を展開。過度な締め付けを嫌う現代女性に向けて、ノンワイヤーでありながらJIS規格に忠実なカップボリュームを保持するハイブリッドな設計を確立した。
また、株式会社ピーチ・ジョン (PEACH JOHN) は、ヴィジュアルの華やかさとエッジの効いた補正力を融合。独自の黄金比プロポーションを掲げ、着脱時のストレスフリーな構造や、服を着たときのシルエットに主眼を置いたプロダクトで若い世代の圧倒的な支持を維持している。各社が競い合うのは、もはや「何カップに見せるか」ではなく、「身体の個性をどう最適に支えるか」というエンジニアリングの領域だ。