「熊駆除かわいそう」抗議電話の殺到、命を守る現場の悲痛な叫び
出没現場で実際に銃を構えるのは、行政から要請を受けた一般社団法人大日本猟友会のメンバーたちだ。彼らの多くは普段、農業や会社員を営むボランティア同然の民間人である。報酬は決して十分とは言えず、一歩間違えれば自らの命を失う極限状態の中で、地域社会の安全を守るために現場に立つ。
彼らとて、好んで野生動物の生命を奪いたいわけではない。「後味が良い仕事など一度もない」と彼らは口を揃える。それにもかかわらず、捕獲に成功すればSNSで写真が晒され、自宅や事業所にまで無差別な脅迫や誹謗中傷が届く。隊員の高齢化が進む中、若手の参入を阻む最大の要因がこうしたバッシングだ。駆除辞退を検討する支部も増えており、地域の防犯網そのものが破綻の危機に瀕している。