出流山満願寺の全貌|鍾乳洞の奥之院から出流そばまで徹底取材
出流山満願寺を語るうえで絶対に外せないのが、門前町を形成する「出流そば(いづるそば)」の食文化と、渓谷美を彩る四季の景観です。
出流町は石灰岩層から湧き出るミネラル豊富な清流水と、冷涼な気候に恵まれており、古くから良質なそばの産地として栄えてきました。現在でも門前には10軒近くの手打ち蕎麦店が軒を連ねる「出流そば街道」が整備されています。
名物は、大きな竹ざるに数人前の蕎麦を盛って分け合う「盆ざるそば」です。契約栽培された地場産玄蕎麦を石臼で丁寧に挽き、清冽な湧き水で打たれた蕎麦は、強いコシと豊かな風味、のど越しの良さが際立ちます。参拝の行き帰りに立ち寄るのが定番の観光コースとなっており、週末の昼時には遠方からのリピーターで行列ができる店舗も少なくありません。
また、秋の深まる11月上旬から下旬にかけては、境内および奥之院へと続く参道全体が見事な紅葉に包まれます。モミジやカエデの鮮やかな赤や黄色と、苔むした岩肌や杉木立の深い緑とのコントラストは圧巻であり、栃木市出流町観光の年間最大のハイライトとなっています。