くるり上海蟹はなぜ生まれた?名曲の歌詞意味と誕生秘話を徹底解剖
くるりが通算30枚目のシングル(EP形態)として2016年にリリースした『琥珀色の街、上海蟹の朝』。ロック、クラシック、エレクトロニカ、民族音楽など多彩なジャンルを横断してきた彼らですが、結成20周年の節目に打ち出したのは、バンド史上初となる本格的なR&B・ヒップホップへのアプローチでした。
当時のインタビューや制作エピソードによると、岸田繁は既存のシティポップのリバイバルブームとは明確に一線を画し、80年代〜90年代の良質なブラックミュージックや黎明期の日本語ラップの質感、さらにはクラシック音楽の対位法的なアレンジをブレンドさせた独自のグルーヴを追求したと語っています。ゲストボーカルには類稀な歌声を持つUCARY & THE VALENTINEを迎え、アンニュイで浮遊感のある世界観を見事に完成させました。