「行くぞ英雄王、武器の貯蔵は十分か」元ネタと士郎勝利の構造を徹底解剖
この名言が放たれたのは、TYPE-MOONのビジュアルノベル『Fate/stay night』における第2のルート「Unlimited Blade Works(通称:UBWルート)」の決戦局面です。ufotableが手掛けたテレビアニメ版では、第24話「無限の剣製」のクライマックスに位置づけられています。
聖杯の泥が渦巻く柳洞寺境内にて、人類救済を名目に全人類の選別を目論むギルガメッシュと、誰もが救われる理想を追う衛宮士郎が激突。遠坂凛から魔力パスのバックアップを受けた士郎は、自身の心象風景を具現化する大魔術・固有結界「無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)」を展開します。
赤熱する荒野と無数の剣が突き刺さる結界のなか、士郎は象徴的な詠唱(「体は剣で出来ている……」)を完遂。あらゆる宝具の原典を無尽蔵に射出するギルガメッシュに対し、士郎は一歩も引かずにこう言い放ちました。
「行くぞ英雄王――武器の貯蔵は十分か」
このセリフの最大の魅力は、自らを「偽物(フェイカー)」と自嘲していた士郎が、原典を所有する「本物」の王に対し、相手の得意土俵である「物量戦」で真っ向勝負を仕掛けた点にあります。格下による痛快無比なカウンターとして、衛宮士郎の名言一覧のなかでも屈指の熱量を誇るフレーズです。