ダムに沈んだ村の今|水底に眠る集落と立ち退きの真相を徹底解説
Q1:ダム底に沈んだ村の建物は、今でも水の中でそのまま立っているのですか?
A1:いいえ、立っていません。貯水時の水質汚濁防止、水上交通の安全、放流設備の詰まりを防ぐため、民家や木造建造物はすべて事前に解体・撤去・焼却処分されています。湖底に残っているのは、コンクリート製の建物の土台、石垣、道路、橋脚などの基礎構造物のみです。
Q2:渇水時に水没した村を見に行くことは法的に可能ですか?
A2:一般に立ち入りが許可されている湖畔の展望エリアや公園などから遠望することは可能です。しかし、干上がったダム湖底は分厚いヘドロや不安定な堆積土砂で覆われており、底なし沼のように足をとられて命を落とす危険があります。管理者の許可なく湖底に降りる行為は極めて危険であり、多くの場合立ち入り禁止区域に指定されています。
Q3:住民たちに支払われた立ち退き補償金はいくらくらいだったのですか?
A3:時期や所有地・建物の規模によって大きく異なりますが、昭和後期から平成の大規模ダムでは数千万円から1億円を超える補償が世帯ごとに支払われた事例もあります。しかし、移転先での新しい土地購入費や住宅建築費、税金、生活様式の変化に伴う支出増により、決して生涯にわたって不自由なく暮らせるような過剰な富をもたらしたわけではありません。